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「さよなら、モナーRPG」考察とか

02 11, 2013 | Posted in 他作品

4 Comments
「さよなら、モナーRPGプレイ日記のまとめと感想・考察です。
「すでに私達は地獄のまっただ中でした」を含むネタバレがあるよ!

01 オープニング
02 クリームヘイト遊園地跡~ムシクイ図書館
03 暴れ木馬回廊~リンゴ坂学園
04 リンゴ坂学園~永劫夢氷宮
05 イブシギン王国~グリーングラス大平原
06 マギア・コースター~大分岐点
07 大分岐点~ヤマブキ展望台
08 アクアリウム~海底魔城
09 酩酊シンドローム入手
10 天空非情階段
11 最下層監獄
12 セントラル・エレベーター
13 塔最上階
14 最終制圧空間(ランダムエンカウントエリア)
15 最終制圧空間(それ以外
16 ロールバック・ゲート(嵐の遊び場)
17 別宇宙の門
18 ラスボス~エンディング プレイ日記にお付き合いくださり、ありがとうございました!
いいゲームでした「さよなら、モナーRPG」。
ゲームとして面白いのもあるんですが、
創作とは、とか、創作されたキャラクターの生の意味とか、そういう事まで考えることのできた作品でした。
あちこちにある皮肉もいい味出してるなあと。
イブシギン王国の人達とか、ネットユーザーに対する「都合の良い人達でございます」というフォーチュンの感想とか。

主人公は、ネットユーザーを楽しませる為だけに生まれてきて戦いの旅を送り、
役目を終えれば消えてしまいます。
これ、酷い話のようにも見えますが、実際の所、創作ってそういう事なんですよね・・・
楽しみの為だけにキャラクターを生み出し、内容によっては酷い目に遭わせて物語ごとに使い捨てているわけで。

そう思うと、自分の作品やキャラクターは精一杯愛してあげたいなあと思いますね。
最後に主人公は、4-tunesを見て笑っていたのだし、
真摯に作ればキャラクターや作品も、報いてくれると思いたい。

こらそこ「そもそも存在してないんだから可哀想とか酷いとか無いだろ」とか、無粋な事言わない!


ゲーム面。
自由度が高いのが楽しいです。
かなり好きなように振る舞えるし、
どの動力源を手に入れ、どれを諦めるかの組み合わせによって、主人公が善人にも悪人にもなる。
再プレイで解ったことなんですが、名状しがたき王に従って山の神を殺したりもできるんですね。悪人プレイ!
「お助けーっ!」って無意味な選択肢じゃなかったんですね・・・!
貰えるのは全体攻撃のできる強力な武器。名前がなんだかいかがわしい。
これもらってからローゼンさんやっつけるとアイテムも動力源ももらえて二度おいしい。

ちなみに悪人プレイしようが善人プレイしようが、結末に変化はありませんので
安心して山の神も名状しがたき王もシモー様もボコる事ができます。やったね!

善人プレイだと、シモー様やっつけて静寂のキャンドル、
山の神に奉納物を届けて名状しがたき王は倒してアステリウム。
鐘時計は取れないし、賛歌像は取るとして、最後の一つがドラゴンハートか酩酊シンドロームの二択になるのかな。
逆に悪人プレイだと、シモー様と契約して(キャンドルは諦める)山の神は倒す、
鐘時計取って、勇者を倒してドラゴンハートを手に入れ、あとは酩酊シンドロームか賛歌像になるね。
攻略順とか組み合わせを考えるだけでも楽しい。

難易度は多分低い範疇に入るんじゃないかなあ。
でもその気になれば、縛りプレイで手軽に難易度を上げられる。
実際、工夫次第でアイテムなんてほとんど使わなくてもクリアできちゃうんですよね。
プレイ日記での一周目プレイでも結局、序盤でちょろっとハート瓶使ったくらいですし。
ちょっと慣れてる人ならアイテム禁止装備購入禁止とかやっても面白いかも。
ツー×4とか、しぃ×4とかにするのもなかなかスリルあるプレイが楽しめますよ。


ところで気になる作者コメント。
作品ページから確認できますが、
超乱暴に要約してしまうと「何気ない言動が他人を傷つけるのも仕方ない」という趣旨のコメントです。

これは作中のネットユーザーによく現れてましたね。
「さよならry」に出てくるネットユーザーは、最初から最後までかなり好き放題言ってました。
特にエンディングでの「次はモナーRPGじゃなくてもいいから」というのは実に何気ない言葉ですが、
モナーRPGの現状を憂いて、モナーRPGにこだわっていた4-tunesにとっては、傷つく台詞だったのかもしれません。
というか私なら傷つく。ざっくりいく自信すらある。
PALを見てAAでやれば良かったのにとか、獣人出ないから見ないとか・・・いや気持ちは解るよ!
ぶっちゃけ私にも興味ない分野はある!あるからわかるけど!何気ない言葉に何気なく傷つく、それが人間!!


このように、人は何気なく他人を傷つけ続けているんだよ・・・というのがこの作品のメインテーマなのじゃないかなあ。
次にやっぱり、作中で4-tunesがやっていたのと同じ「モナーRPGに注目を集める」とか。
テーマ性のある作品っていいなあ。
その一本筋があるだけで、あちこちのキャラクターの言動に統一性が出る気がする。

今思えば、各地のネットユーザーが指摘していた世界観のデタラメさも、
「一ユーザーによって創作された、完成されてない世界観である」という事を表してる伏線だったんですね。
ここで子供の生まれ方だとか、塔に閉じ込められた時の事とかまで隙が無く完璧に作られていたら、
ここまでなるほどー!と思えなかったかもしれない。


さて、以下考察など。
世界観やら何やら、過度な妄想も含めつつ色々考えていきますよー!

◆ミンストレルについて
プレイ日記中でもちょっと触れてましたが、結局のところミンストレルは何だったのでしょうか。
彼は最終制圧空間で勇者達の側にいるだけで、ラスボス戦に姿を見せたり、ということもしません。
謎の多い彼ですが、その正体や立ち位置についてちょいちょい考えてみました。

彼の出番は三度。
イブシギン城下町の酒場で、石版の謎解きについて歌の形で答えをくれる時と
グリーングラス大平原で勇者を倒した後、その死体を拾いに来る時
そして最終制圧空間です。
重要なのは、勇者の死体を持って帰る時に、金色の蝶が画面効果として現れる事と、
世界の真実(作り物の世界であること)を、どうやら知っているらしい事です。

それを踏まえてミンストレルについて考えてみましょう。


・フロイト(ユリアン・ジョエル)やマルクトが生まれ変わった姿

エンディングにて、4-tunesは主人公に「きっとまた逢える」という旨の発言をします。
その「また逢えた」例の一つなんじゃないかという仮説。

「ニンゲンの王の力も、運命を切り開く赤いマフラーもない」という発言。
ニンゲンの王とは、前作「すでにry」のマルクトです。
「ニンゲン」とカタカナ表記な辺り、モロです。
で、赤いマフラーも明らかにフロイトの事です。

この場合、看守頭のウィリアムもウィル→ウィル先輩の生まれ変わりと考えられます。

ミンストレルはフロイトやマルクトとして旅をした記憶はあるんだと思います。
はっきりした記憶はなくても「以前に主人公として冒険した」くらいの認識はあるんじゃないかと
最終制圧空間での言葉を見ていると思います。
また、ウィリアムも「また冒険したい」と発言するんですね。
こちらも同じく、朧げながら記憶はあるのかもしれないです。

・4-tunesの補佐役

何から何まで4-tunesが一人で動かすのは大変じゃないかなーと考えた上での思いつき。
FTクラッドはラスボスの眷属、4-tunesの直属の部下として、
最終制圧空間出現後の塔の世界ではショップ店員として、
最終制圧空間のモンスターとして、更には幕引きの魔王の元に現れたりと、あちこちで4-tunesの手足として働いていますが
それよりももうちょっと上位の、中間管理職的な立場なのでは?という説です。

実際にミンストレルは、
救世主のライバルたる勇者をサポートしつつ、旅に必要なヒントを与え、
救世主に倒された勇者の後始末まで…という、
登場人物達の中でもかなり重要な仕事をしています。

ここで金色の蝶という、フォーチュンに共通するモチーフが生きてきます。
金色の蝶が、世界を管理する側、製作者側を示す符号なのかもしれません。

・4-tunesの先輩

4-tunesの先輩であり、RPGの作り方を教えたネットユーザーが、
ミンストレルとしてフォーチュンを手伝っていたのでは?という仮説。

根拠として、同じく「従者」を名乗ってるフォーチュンが実際は創造主だったという事、
フォーチュンがミンストレルについて「色々と長い付き合いがある」と発言する事
(大平原で「仲良さそうだね」を選ぶと聞ける)が挙げられます。

創造主4-tuneであるフォーチュンが色々と長い付き合いがある、という事を深読みすると
RPGの制作について聞いてたとか、そういう考え方もできるのではないかなあ。

あと、エンディングでは4-tunesの後輩とも言えるネットユーザーが登場します。
4-tunesとネットユーザーのような関係が、4-tunesと誰かにもあったのでは?とか。


◆「さよなら、モナーRPG」は「すでに私達はry」の未来なのか


ペニシアエンドの後ではなさそうないので、
2パターン考えられます。「ヴァナギアエンドの未来」「そもそも異世界である」
それぞれ考えて行きましょう

・ヴァナギアエンドの未来

ヴァナギアエンドの未来で、かつ別の星(別の宇宙?)という説。
根拠はたくさんあります。

まず「境界なき愛の賛歌像」の存在。
これは解説に「滅びに瀕した地獄の星の目撃者」とあります。
この書き方から「さよならry」の舞台は「すでにry」と同じ星ではない事がなんとなくわかります。
(そもそも「さよならry」の世界は星じゃないかもしれないし、
 ヴァナギアエンドの場合、あの星は滅びている筈だし)
で、入手時に流れる台詞は、ヴァナギアエンドのフェイのもの。
これだけでも十分、ヴァナギアエンドの未来たる根拠になると思います。

次に、ローゼンクロイツと海底魔城。
ローゼンクロイツについてはプレイ日記8、海底魔城の記事にてびっちり書いてますのでそちらを参照してくださいな。
エデンピアについては特に書くことないかなあ・・・誰が描いたかという謎はありますが、
扱いとしてはだいたい賛歌像と同じになっちゃう。

更に、別宇宙の門にいるヴァナギア・ペニシアの台詞。
こちらはプレイ日記17、別宇宙の門で書いてますが
あそこで言う「別の宇宙」というのが別次元とか完全なる異世界とかでなく、
外国とか、それくらいの行き来可能な意味で言っているのなら、そういう事になるのかなあと。

・未来ではない

ヴァナギア・ペニシアが「別の宇宙から来た」と言っていますが、この「別宇宙」を
完全な異世界とか別次元とか、そういう解釈をすればこちらになります。

前作で死んだはずのマーガレット様がいたりするし、
そもそも「さよならry」の世界は4-tunesが創った架空の世界、
「すでにry」の世界はヴァナギア・ペニシア達天使に依る神の為の世界、というように
完全に世界観が違う、という事もありますし。
スターシステムで似た人が何人か登場してるだけという考え方。

ぶっちゃけ本当の所はこっちだと思います。
片やメタフィクション、片や星の存亡をかけたあれこれと
世界観があまりに違いすぎるし、ヴァナギア・ペニシアや賛歌像やエデンピア、
ベレー帽の子供等等についてはファンサービスと考えるのが一番無難というか現実的というか。
でもさー何でもそういうので片付けたらあまりにもつまらないし
あれこれ関連付けて考え事するの超楽しいよ!!

もしくはあれかなー、「すでにry」が4-tunesの前作として扱われてるとか?
だから「すでにry」に共通するモチーフが4-tunesによって置かれたとか?
なんかこういう考え方し出すと設定内架空とか設定内実在とか頭のなかこんがらがらがらスパゲッティ状態!!!!



◆ベレー帽の子供達について

「今回の僕達の役目は~」といった意味深な発言が目立つベレー帽の子供。
最終制圧空間でも、真実を知ってるかのような発言があります。
この子供たちは一体何だったんでしょうか?
あの子達自体、前作でも謎の多い存在だったので、ちょっとむずかしいですが考えていきたいと思います。

・「すでにry」に登場した子供たちそのもの


「さよなら、モナーRPG」が、「すでに私達はry」の未来だと仮定した場合の話。
まず、「すでにry」の未来である以上、ヴァナギアエンドとなります。

「すでにry」での子供たちは、ニンゲンが生み出す愛を神の元に運ぶ役目を負っていました。
で、ヴァナギアエンドではニンゲンがカティクルに変化していなくなり、その後、あの星は滅びたと思われます。
そして子供たちは、ヴァナギアやペニシアに創って貰った存在でニンゲンとは違う生き物のはずですし、
カティクルに変化してはいないはず。

ヴァナギア達によって滅びる星から連れ出され、4-tunesに貸し出されていた?
ヴァナギア・ペニシアが勉強のために「さよならry」の世界に来たりするくらいですし、
自分達の部下?子供?を貸し出す位の事はしててもいいんじゃないかなあと思ったり。

・「すでにry」の子供たちの生まれ変わり


フロイト→ミンストレルと同じく「また逢えた」例。
「今回の役目は」とか言ってるのは、やはりミンストレルと同じように前世(?)での記憶を持っているから。


◆主人公は何故責務を放棄しなかったのか。


「できなかった」と考えるのが妥当ではありますが、ちょっとそれはあまりにもあまりなので・・・。

ちょっとここで随所に現れる選択肢の内容について考えてみます。
選択肢はストーリーの最初から最後まであちこちで出てきます。
「カナリアの鐘時計を取るかどうか」「シモー様と戦うかどうか」といった行動を決める選択肢以外に、
ただ単純に「その場での発言を決めるだけ」というものも。
後者の発言用の選択肢は、もしかしたら
「主人公が何を思ったか選ぶ」ものではなく
「主人公が考えている事の中からどれを発言するか選ぶ」ものなんじゃないかなー、と考えてみる。

そうしたら、フォーチュンに対して何度も「お前がラスボスか」という選択肢が出ることとか、
ラスボス戦前に「なんとなく分かってた」という選択肢が出るのがつながる 気がする。

つまり主人公はストーリー後半からじわじわフォーチュンの正体に気付いてた仮説
それで最終制圧空間に入った時点で、何が起こるかとか、塔の真実こそ知らないまでも、ある程度覚悟を決めてたとか。
だから「放棄する」という選択肢がないのじゃないかなー等等。

そうすると最後の会話「そんなの詭弁だ」「今の自分を消したくない」等の後ろ向きな選択肢もまた意味が出てくるんじゃないかな!
誰だって死ぬのは嫌だし消えるのも嫌だし、でもそれをグッとこらえて受け入れる主人公 とか。
口に出しちゃう(そしてフォーチュンを追い詰める)主人公とか。
いろいろ想像できますね!胸熱ですね!!


というわけで、考察でした。
・・・長い。

さよなら、モナーRPGのプレイ記録はこれで本当に終わりですー。
長々とお付き合いくださった上、反応くださった方までいてもう本当にありがたや。
特に、このプレイ日記がきっかけでゲームやり始めたとかいう人までいらして、本当に嬉しい。
このプレイ日記や感想がモナーRPGの布教になれば幸いです。
これだけ長く楽しめ、色々な事を考えられる作品を作られたローゼンクロイツさんにも感謝を。
ありがとうございました!ありがとうございました!!

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4 Comments
名無しさん
10 13, 2013
URL [ edit ]
お疲れ様でした。めっちゃおもしろかったです。
フユキ
10 15, 2013
URL [ edit ]
ありがとうございますー!RPGプレイ日記流行ればいいな!
名無しさん
04 13, 2014
URL [ edit ]
ミンストレルの正体については私も台詞からフロイト・マルクトの生まれ変わり説を考えてましたが、
もしかしたら4-tunesが製作のうえで参考にした別のゲーム(=彼の世界でのWill・Love・地獄にあたる作品)の素材を改造して作ったキャラではないかなーなんてことを考えたことも。
が、フユキさんの「別のモナーRPG作者説」は盲点でした。
確かに言われてみればそう思えなくもない…

このミンストレルを別にすれば、ウィリアムも子供達も名状しがたき王もマーガレットも(生まれ変わりではあるかもしれないが)
純粋に作者様のファンサービスであって同一人物ではないように思えました。
個人的には前作のキャラと完全に同一人物なのは煌天使姉妹だけだと思ってます。

話は変わりますがモナーRPGってオワコン言われてる割には今でも色々なところで語られてますよねw
(終わったのはモナー板のスレだけで
フユキ
04 30, 2014
URL [ edit ]
返信遅くなってすみません!コメントありがとうございます!

おおー別の作品からの…こちらはそれが盲点でした。
色々な解釈がありますね!たのしい!!
ファンサービスといってしまえばそれまでなんですが(そして恐らく製作者的にはそれが正解なのでしょうが)
それでもあれこれ妄想してしまうプレイヤー心…!

モナーRPGはまだまだ現役じゃないかなと思ってます!
作者さんもたくさんおられますし、プレイヤーはそれ以上にいるはずですし。
俺達のモナーRPGはこれからだ!!
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